江越、躍動マルチ 初甲子園で存在感

 「オープン戦、阪神0-3ソフトバンク」(4日、甲子園)

 初の甲子園。阪神・江越の打席は二回無死一塁で巡ってきた。「ちょっと緊張した。すごいなと思った」とスケールの大きさにのまれそうになったが、怪物・松坂のボールを見て、われに返った。追い込まれてからの4球目、真ん中高めの142キロを右前にはじき返した。

 四回、六回の打席ではスタンリッジにほんろうされ、連続で空振り三振。しかし、九回には左腕の飯田の外角高めに入って来る146キロを捉え、一、二塁間を破った。対外試合では左腕に対し、9打数4安打、1本塁打と強さを見せる。

 「しっかりと自分のポイントで打てたと思います。アウトコースを攻められたときに、ああいう打撃を続けるようにしたい」

 今月に入って和田監督、掛布DCに打撃フォームの修正を受けた。そこから3日には特大の一発を放ち、この日は2安打。いきなり効果が表れた格好だが、浮かれる様子はない。「まだ意識してやっている段階なんで。追い込まれてから低めの見極めが。そこでバットが止まるようにしないと」と目指すレベルはまだまだ上にある。

 守備ではほろ苦い経験もした。八回に吉村の当たりに、追いつきながら捕れず二塁打にしてしまう。「追い方がまずかった。投手に申し訳ない」と反省。ただ和田監督は「決して下手な選手じゃない。それぐらい甲子園の浜風は難しい」と責めることはなかった。

 指揮官の期待は大きい。「誰かが何かあったときにいけるぐらいのね。そういうところにはまってくれるだけのものは見せてくれている」と開幕1軍決定を示唆。場合によってはレギュラーの一角に入れる戦力だと評価している。

 打席で快音を響かせ、守りで浜風の洗礼を受けた。大賀の聖地デビューは今後へさらなる可能性を感じさせるものになった。

2023-11-05
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