鳥谷 若手よかかって来い、負けない!

 阪神の鳥谷敬内野手(33)が30日、キャンプ地の沖縄・宜野座入りした。3年連続フルイニング出場を続けている主将は、北條、西田ら若手の台頭を歓迎しつつも、レギュラーを守り抜くと宣言。メジャー挑戦を断念し、日本一を狙う15年も正遊撃手の誰にも渡さない。

 まだまだ後進に道を譲るつもりはない。引き締まったスーツ姿と、日焼けした顔が、ここまでの充実した調整を物語っていた。鳥谷が自身の後継者候補からの“挑戦状”を喜び、不動の遊撃手としてのプライドを見せた。

 「(1軍キャンプに参加している)内野には若手が多いし、負けられない。負けないようにやるだけ」

 今年の1軍キャンプメンバーの中で、次世代の遊撃手候補となるのは20歳・北條、21歳・西田。年齢は一回り以上も離れており、伸び盛りの年代だ。二塁がメーンではあるが26歳の荒木も遊撃を守れる。自身の後釜を狙う若手は多い。

 その挑戦を真正面から受け止めて、切磋琢磨(せっさたくま)することは、阪神の将来にもつながる。「(チームにとって)レギュラー争いをすることはいことだし、取りに来てくれるのはいいこと。この先、何年できるか分からないけど、やれることをやりたい」。主将4年目は定位置を守り抜くとともに、将来を担う選手を育成する役割への比重を強める。

 今年に掛ける意気込みは強い。オフは海外FA権を行使したが、メジャー挑戦を断念。自身初の複数年となる5年契約を結び、生涯阪神も決意した。

 こだわりが強い個人記録もある。現在、歴代3位の1466試合連続出場中で、遊撃手としては最長の3年連続フルイニング出場記録を継続している。「普通にやることはできた」と記録継続へ向けて、キャンプで自らを追い込む準備を整えてきた。

 「阪神で優勝したい」と公言して臨む15年。10年ぶりのリーグ制覇、そして30年ぶりの日本一奪回へ。鳥谷は一切のスキは見せない。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス