大和 虎史上初の「3冠」狙う!

 阪神・大和外野手(27)が11日、兵庫県西宮市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、今季年俸4800万円から1700万アップとなる6500万円でサインした。今季は昨オフに掲げた3つの目標(1)ゴールデングラブ賞(2)最多犠打(3)盗塁王のうち、(1)、(2)を有言実行。来季は40~50盗塁を自身に課し、盗塁王を加えた虎史上初の「3冠」達成を誓った。

 大和は鮮やかなピンクのネクタイを締めて契約交渉に臨んだ。1時間を超える対話の後1700万アップで1発サインしたが、胸の内を色で表すと華やかとはいえなかった。提示額は想像していた範囲内かと問われると「そういう感じ…かな」と、ポツリと答えた。

 年俸よりも達成度の物足りなさで表情を曇らせた。「まさかこういう形で終わるとは思っていなかったので。すごく悔しい」。自戒したのは昨季の19個から大幅に下回った盗塁数だ。あえて1年前の公約を掘り起こすことで、逃げ場を封じた。

 「バントで1番になりたい、ゴールデングラブを獲りたい、盗塁王を獲りたいと昨年言ったのに、盗塁王だけ獲れなかった。目標を達成しないと、言っている意味もないので。責任感を持って、獲らないといけない気持ちが大きくなっている」

 今季は121試合の出場で打率・264、1本塁打、24打点、11盗塁。リーグ最多50犠打を決めるなど主に2番としてCS進出に貢献した。左脇腹痛による途中離脱はあったが、年間を通して堅守を発揮。中堅で守備率・996を残し、外野手転向3シーズン目にしてゴールデングラブ賞を初受賞した。海外FA権を行使した鳥谷の去就次第では内野手に再転向する可能性があるが、「やるからには一番を目指す」と連続受賞に意欲を燃やしている。

 そして走攻守で一流を極めるために欠かせないハードルがある。

 「アウトになっても関係ないくらいの気持ちがないと盗塁の数は増えてこない。最近の数字を見ると40から50走ることができれば勝負できる。スタートを切る勇気を持ちたい」

 今季盗塁王は39盗塁のDeNA梶谷。28の上積みは簡単ではないが、大風呂敷を広げて終わるつもりはない。盗塁王とゴールデングラブのW受賞は79年間の球団史で赤星憲広たった1人。最多犠打をプラスした「3冠」となれば虎で達成者はいない。大和が2年越しの有言実行に挑む。

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