ドラ2石崎 弟子入り志願「石直球」継承

 阪神は17日、茨城県神栖市のホテルでドラフト2位指名の石崎剛投手(24)=新日鉄住金鹿島=と入団交渉を行い、契約金7000万円、年俸1200万円で合意した。直球が最大のアピールポイントの石崎は守護神・呉昇桓に弟子入りを志願。「石直球」の継承者に名乗りを上げた。

 プロの世界で真っ向勝負を挑む。最大の武器はスリークオーターから繰り出される最速151キロの直球。石崎が守護神・呉昇桓の代名詞「石直球」の継承者に名乗りを上げた。

 「真っすぐが自信があるので。それを過信にすることなく、自信に止めておいて思い切って投げたいです」

 自身の特徴は「テークバックが小さいので、いきなりドーン、と出ていく直球」という。中尾スカウトも「とにかく速い。上手投げの同じスピードより速く感じる」と絶賛する。

 そんな石崎にとって呉昇桓は最高の教材になるだろう。石直球を武器に来日1年目に39セーブを挙げた虎の守護神。CS6連投、チームを日本シリーズに導いた姿は目に焼き付いている。

 「自分があの場に立つことを想像しながら見ていました。シーズン中と違うプレッシャーがあると思う。そこで投げられるメンタル面を自分も今以上に、鍛えないといけないとすごく思いました」

 呉昇桓はマウンドではポーカーフェースで、石仏と呼ばれる。石崎はマウンドでは感情を爆発させてほえることもある。スタイルは違うが、呉昇桓の直球は憧れでもあり、迷わず弟子入りを志願した。トレーニング方法、マウンドでの考え方…。「すべてにおいて勉強じゃないですけどコミュニケーションを図ってやっていきたい」と目を輝かせた。

 同級生の活躍も励みになっている。侍ジャパンでは同じ90年生まれの選手が活躍中だ。日米野球第3戦でノーヒットノーラン継投を演じた先発則本、2番手・西は同い年。「同級生がめちゃくちゃ活躍しているので、自分も負けてられないと思いますし、やっぱり超したい」。社会人では中継ぎで活躍したが、中西投手コーチは先発での起用も示唆している。「自分に与えられたポジションで仕事をしたいと思います」と言い切った。

 1月の新人合同自主トレまで「責任があるので、今まで以上に走り込みやウエートトレーニングをしたい」ときっぱり。ルーキーイヤーから石崎版「石直球」で勝負をかける。

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