鳥谷アストロズ浮上!GMが認めた
阪神から海外FA権を行使した鳥谷敬内野手(33)について11日(日本時間12日)、大リーグ、アストロズのジェフ・ルーノーGMが来季の戦力としてリストアップしていることを明らかにした。GM会議初日の会場でデイリースポーツの取材に対して明言。今オフ最大の補強ポイントを「三遊間」に置き、平均年齢25・5歳と若いチームが、鳥谷の新天地となる可能性は十分ある。
「TORITANI」の名前は太平洋を越えて届いていた。メジャー30チームの球団幹部が集うGM会議。「既にビデオを見ているし、どんな成績を残してきたかも知っている。とても興味深い選手ですね」と言ってうなずいたのは、アストロズのルーノーGMだ。
ア軍の今オフ最大の補強ポイントは三遊間。初めて開幕をメジャーで迎えた2年目のビーヤー遊撃手は打率・209、出塁率・256。82試合で18失策を記録するなど、攻守で精彩を欠き、シーズン中盤の2カ月間はマイナー暮らし。また、三塁手のドミンゲスは157試合に出場したが打率・215とこちらも不振にあえいだ。
一部の米メディアではドジャースからFAとなっているベテラン遊撃手のH・ラミレスへの興味が伝えられている。同GMは「その話がどこから出たのか分からない」と困惑するが、必要なのは安定感のあるベテランであることは一目瞭然。鳥谷がリストアップされているかどうかの問いに「イエス」ときっぱり。「今オフは内野手の強化にフォーカスしている。あらゆるオプションを探っているところです」と話した。
過去、メジャーでは日本人内野手は苦しんできた。だがルーノーGMは08~10年に在籍した松井稼頭央(現楽天)の名前を出して「彼はいい働きをしていた」と評価。「日本の内野手がここで成功できないという理由が見当たらない。トリタニはNPBでとてもいいプレーをしている」
さらに、自軍の、身長165センチながら今季首位打者に輝いたアルトゥーベ二塁手にも言及し「体格差は関係ない。小さな体でも成功している選手はいる」と語気を強めた。
チームの平均年齢は25・5歳。将来が嘱望された選手たちの集まり。虎の主将としてチームをけん引してきた鳥谷にとってはうってつけのチームだ。「これから話し合って獲得に動くかどうかを決めたい」。ルーノーGMの決断が注目される。
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