大野臨時Cゲキ“宮西の穴”を埋めろ

 「阪神秋季キャンプ」(9日、安芸)

 高知県安芸市で行われている阪神の秋季キャンプで臨時投手コーチを務める大野豊氏(59)が9日、高知県内のチーム宿舎に再合流した。10日に指導再開する同氏は阪神がFAで獲得を狙っていた日本ハム・宮西の残留表明を前向きにとらえた。生え抜き育成を託されているだけに出てこい虎の宮西!の思いは強い。

 大野臨時コーチが宮西の日本ハム残留をポジティブに捉えた。「ここに来ている投手にとっては大いにチャンス。チャンスだと思ってやらなきゃダメだよな」。FA左腕が8日、正式にFA権を行使せず残留することを発表。中継ぎ補強が命題だった阪神は痛手を負う形となり、球団幹部の一人は「本当に残念だよ」と肩を落とした。

 広島一筋のレジェンドは虎の台所事情を理解しつつ、あえて「生え抜きの若手が頑張ればいいんだ」と力説。「宮西はダメだったみたいだけど、ここに来ているメンバーを含めて、どんどん育っていかないと」と、安芸組の発奮を呼び掛けた。

 「横山くん、すごいじゃない。彼が先発で加わるなら中継ぎでも誰か出てきてほしいよね。島本なんて良い素材だし、チャンスだよ」。7日の21UW杯の豪州戦で3回8奪三振の快投を演じたドラ1左腕を絶賛したうえで、阪神キャンプ初日に「2桁の番号も近い」と、将来性を感じた育成左腕らの台頭を期待した。

 10日から安芸キャンプに再合流する大野氏はこの日高知入りし、「若い人が良い方向にもっていけばいいと思うよ」と強調。スマートな臨時コーチが熱くこう言いたげだった。出てこい!虎の宮西!

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