隼太成長の2点打!待望ビッグイニング

 「阪神8‐2広島」(12日、甲子園)

 大きな風穴を開けた。阪神・伊藤隼がチーム7試合ぶりとなる3点目をたたき出す2点二塁打。猛虎打線をむしばんでいた負の連鎖に歯止めを掛けた。

 「結構、気持ちは高ぶっていた。あの後、ドドーンと点が入ったし、チームにとっても個人的にもよかったと思う」

 四回、1点を勝ち越し、なおも1死満塁。福井に3球連続で内角を直球で突かれ、1ボール2ストライクとなった。

 「前の打席でああいう形で三振していたのでなんとか、来た球に食らい付いていこうと思っていた。ある程度、想定外(の球種)も頭に入れながらいった」。真ん中低めのフォークを拾い、鋭いゴロで一塁線を破った。

 前打席と真逆の配球に対応してみせた。三回無死の第1打席。初球から2球連続でフォークを空振りした。3球目の外角低めのフォークにバットは止まったが、4球目の内角直球に振り遅れて空振り三振を喫していた。直後の第2打席で結果を残す姿に、成長の跡を感じさせた。

 2軍でフォームを固めたことが結果につながっている。掛布DCは「打つ時に首が倒れるので、体をレベルに使って打つように言い続けてきた。ゲームに出ればそれなりに成績を残せるはずだよ」。自分の型を手に入れた今、昨季までのようなもろさはなくなった。

 打線は6連敗中、最大で2点しか取れていなかった。和田監督は突破口を開いた若虎をたたえた。「ここ何試合か、チャンスはつくるけど、あと一本が出ないケースが多かった。きょうの流れにおいて、隼太の2点タイムリーは大きかった。活気づけてくれた」。再加速に欠かせない若いエネルギーが、チームに漂う沈滞ムードを振り払った。

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