藤浪フォーム修正で球威向上&クセ修正

 阪神の藤浪晋太郎投手(20)が22日、甲子園で行われた指名練習に休日返上で参加し、フォーム修正に取り組んだ。首脳陣はオリックス戦2回6失点KOの原因は、踏み出す左足とクセにあると分析。次回登板予定の26日・ロッテ戦(甲子園)までに修正を重ねていく。

 本来なら休養日だった。だが今、やるべきことは体を休めることではない。プロ入りワーストとなる2回6失点KOからの修正へ‐。「前回はイニングも投げてないので」と明かした藤浪の姿が、指名練習が行われる甲子園にあった。

 ウオーミングアップの段階から中西投手コーチと言葉を交わし、ノーワインドアップの投球フォームを試した。グラブの位置、足の上げ方、さまざまな原因を探った。映像を見ながら結論に至ったのは踏み出す左足。そして和田監督が「投球以外のところも重なっている。気を使うところが投球以外にも出ている」と明かしたように、何らかのクセを見抜かれていたもようだ。

 本人は「フォームのバランスの問題」と多くを語らなかったが、中西コーチは「踏み込みが浅かったからリリースが安定せず、強いボールも行かなかった」と分析した。左足は昨オフからインステップを矯正してきた部分。元来の変則的なフォームは体に負担を掛け、制球を乱す最大の原因となっていた。

 その一方で相手打者からボールの出どころが見づらいというメリットもあった。「球の質は良くなっている。ただ相手打者は質が良くなると見やすくなる。そこでボールにスピンがかからないと」と中西コーチは言う。カベを乗り越えるために必要な球威、そしてクセの修正。次回登板予定の26日までに修正できるかが課題となる。

 この日はショートスローで左足の使い方を矯正。さらに能見のブルペン投球を観察し、シャドーピッチングを繰り返した。指揮官は「修正できると思うよ。ただできないのであればな…」と抹消して間隔を開ける可能性も口にした。周囲の不安を一掃できるか否か。藤浪の修正能力にかかっている。

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