上本負傷交代…右親指突き指で病院直行
「ヤクルト5-2阪神」(3日、神宮)
快進撃を支えていたリードオフマンをアクシデントが襲った。五回裏の守備から阪神・上本の名前がスコアボードから消えた。西岡の代役として申し分ない働きを見せていた男が…。試合中に右手をタオルで巻き、「すみません」と消え入りそうな一言を発して都内の病院へ直行した。
不測の事態は四回の守備中に起こった。1死一塁から、雄平が放った痛烈なライナーを捕球し損ねた。その際にグラブを支えていた右手の親指を突き指。記録は失策となり、イニング終わりまで守備に就いたものの、ボールを投げられないことから途中交代した。
和田監督は「スローができないということなので無理をさせなかった」と説明。黒田ヘッドコーチは「レントゲンの結果を聞いてみないとわからない」と表情を曇らせた。爪に異常はないが、最悪の場合、骨折というケースも考えられる。
開幕3戦目で西岡が負傷離脱して以降、3割5分前後のハイアベレージで猛虎打線をけん引した。背番号7の不在を感じさせない働きでチームを救った上本。離脱の可能性もあるが「誰かでカバーしてやっていくしかない」と語った指揮官。西岡の復帰見通しも立たないだけに、軽傷であることを願うばかりだ。
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