良太、代打弾!一矢報いるも笑顔なし

 「中日4‐1阪神」(23日、ナゴド)

 阪神・新井良がよどんだ空気を一振りで変えてみせた。0‐4の九回。先頭で代打に指名されると、フルカウントから岩瀬の直球をドンピシャのタイミングで捉えた。ライナー性の弾道が左翼席へ。到達点を見届けた背番号32は駆け足でベースを一周、ベンチ前の出迎えに淡々と応えた。

 岩瀬から初めて放った本塁打だが、負け試合では感慨に浸れない。敗戦後の通路を足早にバスへ向かう新井良の表情は険しかった。 「誰からというのは特にないですけど、自分のスイングができたと思う。これからも続けていきたい」

 開幕から不振だった今成が状態を上昇させ、三塁の定位置争いが再燃してきた。投手の左右で併用が続き、前カードのヤクルト戦から右腕の先発が続いたため、この3戦は先発を外れた。それでも1打席で結果を出すことに集中し、代打3試合ですべて出塁。レギュラー定着へ、無言のアピールを続ける。

 最終回に1点を返したことが、明日につながるのでは?そう問われた新井良は「はい」と、黙ってうなずいた。24日の予告先発は左腕の岡田。4試合ぶりの先発出場につなげるべく、納得のスイングは収穫に違いない。右腕でもその座を勝ち取るために左腕をきっちりたたく。

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