能見エグる!死球ゼロの“優投生”返上
「阪神春季キャンプ」(1日、宜野座)
能見篤史投手(34)が、ブルペンで直球だけを70球投げ、右打者の内角を意識したピッチングを披露した。昨年は与死球がゼロだったが、内角を使わないわけではない。きっちりと胸元をエグるボールを散りばめながら攻めていく。
「(内角は)それが基本ですから。打者を立たせたほうが面白いですしね。(与死球は)去年は1つもなかったですね。打者が死球はない、と踏み込んでくるのがどうなのか。難しいところですが」
初日から熱の込もった投球を見せた中、途中からスタッフに右打席に立ってもらい、内角へのボールを連続して投球。昨年の「与死球ゼロ」は認識している。だからダメ、というのではない。意識的に打者に当てるつもりもない。ただ、内角を攻めきる準備は整えておく。
投球後は、他の投手らがサブグラウンドのトラックを走る中、芝生で100メートルほどの距離でのダッシュを繰り返した。「もう年ですから」と、自分の体と相談しながら調整を進めるが、自主トレからここまでは順調だ。
若手投手らによるローテ入りへの競争に関しては「誰が入ってくるかな」とニヤリ。投手陣をけん引する存在として、内容ある初日となった。