下柳氏、能見よ「最多勝獲れ」

 元阪神で2度のリーグ優勝に貢献した下柳剛氏(45)=野球評論家=が20日、沖縄・宜野座村野球場をサプライズ訪問。同地で自主トレ中の能見篤史投手(34)、関本賢太郎内野手(35)らにげきを飛ばした。9年ぶりの優勝への期待を口にするとともに、エース能見には最多勝獲得を厳命。ヒゲの左腕の突然の訪問に、戦士たちも一様に驚きの表情を浮かべた。

 自主トレ組が午前のメニューを終えた午後1時。宜野座ドーム横の駐車場で、1台のレンタカーがエンジンを止めた。似ている…この風貌、車から降りたその男は、かつて猛虎の黄金期を支えたある男に似ていた。

 閑散とした通路を行く堂々たる体躯(く)に、自主トレ見物に訪れた男性が思わず足を止めた。そしてすれ違おうとしたその時、驚きの声を上げた。

 あっ!!

 似てるも何も、宜野座球場に降り立ったのは、その男本人。ヒゲの左腕・下柳剛だ。

 「ウソッ!?何で!?」

 昼食中のドーム内に、関本の驚きの声が響く。能見、久保田、小宮山、柴田、岡崎…サプライズの輪はどこまでも広がり続けた。

 この日からプライベートで沖縄を訪れていた下柳氏。ドーム内で約5分間キャッチボールをしながら現役時代を懐かしむと、選手一人一人にげきを飛ばす。中でも特に力を込めたのが、かつてともに先発ローテを支え、今ではエースに成長した左腕、能見だった。

 「開幕投手はもちろん、能見が投げたら絶対に勝つという投手になってもらわんと。最多勝獲るつもりでやってほしいし、そうすればチームも優勝争いができる」

 今年35歳。ベテランの域にさしかかった能見だが「まだ全然大丈夫。俺も37歳で最多勝獲ったんやから」と年齢的な不安を一蹴。03年は井川(20勝)、そして05年は下柳(15勝)。最多勝のタイトルが優勝と密接に関係することを、猛虎の年表が物語る。

 「宜野座には用事はなかったけど、タイガースの後輩のことも気になるからね」

 数十分間の訪問。わずかな時間の中でありったけの闘魂を注入し、球場を後にした。今年こそ優勝を‐。反骨の左腕が後輩たちに送る、心からのエールだ。

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