呉昇桓、シーズン中はおまかせ調整

 阪神の新守護神候補・呉昇桓(オ・スンファン)投手(31)にシーズン中は自己流調整を容認する方針であることが17日、明らかになった。準備のタイミングなどに制限を設けず、気持ちよくマウンドへ送り出すことを最優先する。

 05年以来のリーグ優勝へカギを握る男に、無駄な気遣いはさせない。いわば放任。呉昇桓にはシーズン中、待機するブルペンでの調整に制限は設けない。

 ブルペンを担当する山口投手コーチは「韓国であれだけの実績のある投手だからね。(ブルペンでの)調整は任せる」と韓国球界で通算277セーブを挙げた実績を尊重し、オレ流調整を容認する方針だ。

 シーズン中、救援投手はベンチからの連絡を受けて、登板が決定する。抑えの呉昇桓は主にセーブがつく場面となる。

 ただ、新助っ投は「10球でマウンドにいける」と話しており、独自のタイミングを持っていることが予想される。また韓国での経験から自分で逆算し、準備することもありえる。よほどの緊急時以外は、呉昇桓の意思で投球練習をさせる方針だ。

 中西投手コーチは以前、起用法について、シーズン序盤はイニング数、登板数に一定の制限を設定する方針を示している。しかし準備段階では呉昇桓の考えを優先し、リズムを崩さないように配慮していく。

 新守護神として期待される右腕は、昨年末からグアムで自主トレに励んでいる。24日には沖縄入りし、宜野座キャンプに備える。現時点では体力面、技術面での準備に抜かりはない。今後はメンタル面での調整が活躍へのポイントとなる。

 山口コーチはシーズンが始まると、呉昇桓とブルペンで過ごす時間が増える。春季キャンプでは積極的に会話して相互理解を深めていくつもりだ。「話を聞いたり、コミュニケーションをとったりして、向こうの考えを聞かないとあかん」。気持ちよく戦いの場へ送り出す体制を整えていく。

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