遼馬、鉄腕目指し3年目の3つの誓い

 阪神・松田遼馬投手(19)が4日、故郷・長崎県島原市の島原市営球場での自主トレを打ち上げた。昨年末の帰省から、1954~72年に西鉄ライオンズがキャンプを行った同球場で練習した右腕。将来は伝説球団のエース・稲尾和久のような鉄腕となることを目指し、3年目へ向けて3つの誓いを立てた。

 右翼席後方の西側には雲仙岳がそびえ、東側は有明海が広がる。雄大な自然の下に造られた島原市営球場では、かつて稲尾和久、豊田泰光、中西太、仰木彬らが鍛錬した。松田は“野武士軍団”の汗が染み込んだ地で将来、稲尾のような鉄腕になることを夢見た。

 自身が生まれる22年前。西鉄の島原キャンプは終わった。だが、稲尾の伝説は伝え聞いてきた。「ものすごい投手だったと聞きました。日本シリーズの7試合で6試合も投げたんですよね?本当にすごいですよ…」。58年の西鉄対巨人の日本シリーズ。第2戦以外の全試合に登板し、日本一へ導いた右腕へ尊敬の念を抱いている。

 「今年は勝利に貢献したい。何よりそれが一番」と話した右腕。稲尾のような働きを見せれば優勝の原動力となれる。今は遠すぎる存在だが、その第一歩として3年目に向けて3つの誓いを立てた。

 (1)1年間、ケガなくシーズンを戦い抜く

 (2)セットアッパーとして地位を確立する

 (3)背番号56以上の試合に登板する

 全てを実現すれば、権利を残す新人王の獲得も現実味を帯びる。

 年末に帰省した長崎では充実した時間を過ごした。昨年は12月31日まで練習。1日は家族で雲仙市の橘神社へ初詣して、おみくじで大吉を引き当てた。

 調整も順調だ。始動は2日。島原市営球場で最後の練習となったこの日は、元阪神・野原らと体幹強化や最長約60メートルのキャッチボールなどで約3時間、汗を流した。

 5日からは母校の波佐見などで練習を続け、9日から鳴尾浜で自主トレを開始。キャンプインまでにブルペン入りする予定だ。

 一層の飛躍が期待される午(うま)年の14年。遼馬が猛虎の鉄腕襲名へ走り始めた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス