オマリー氏 対話路線でメンタルケア
阪神は30日、91年から4年間プレーし駐米スカウトも努めた経験を持つトーマス・オマリー氏(52)の「1軍打撃コーチ補佐」就任を発表した。1年契約で背番号は「80」。同日、来日して西宮市内の球団事務所で会見を行い、新外国人選手や若手選手の“カウンセラー”を買って出た。
長時間のフライトでやや疲れた表情を浮かべたオマリー氏。打撃コーチ補佐という立場で、9年ぶりのリーグ制覇に貢献するために‐。会見で買って出たのが新外国人選手だけでなく日本人野手の“カウンセラー”だ。
「選手は心配が少なければ少ないほど、良いプレーができる。プレーに集中できるように、色んな障害を取り除いてあげたい」と語った。「常に一緒にいることができる」と外国人選手と行動を共にし、少しでも異国でプレーする不安を取り除く。和田監督が「外国人選手とのコミュニケーションを取ってほしい」と要望したように、“心のケア”が主な仕事になってくるが、それだけに限らない。
「得点圏で結果を残せなかったと聞いている」と自ら会見で明かしたように、他の野手に関しても対話路線を築いていく方針。「得点圏という部分では準備が大事。相手を知るだけでなく、打者も力が入り過ぎることだってある」と語るように、精神面の重要性を強調した。
メンタルは練習で培うだけでなく、指導者のアドバイスによって大きく変わる可能性を秘めた部分。得点力を上げることができれば「守る方のプレッシャーも少なくなっていく」と力を込める。
31日にチームとともに安芸へ入り、11月1日の秋季キャンプ初日から指導に当たる。会見の最後には「ハンシンタイガースファンは、イチバンヤー!!」と絶叫。持ち前の明るさを兼ね備えた指導力に注目が集まる。
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