虎の「勝利の方程式」に龍馬がゆく!

 阪神・松田遼馬投手(19)が29日、30日の中日戦(甲子園)から終盤の「勝利の方程式」に組み込まれる方向であることが分かった。ここまでは劣勢時か大量リードの中での登板に限られたが、今後は接戦でリードしている状況でも起用される見込み。連敗中の状況で、力強い直球が武器の右腕に大きな期待がかかる。

 成長著しい若武者に、新たなイスが用意されることになる。任されるのは、巡ってきた勝利のタスキを落とすことなく、つなぐ重要な仕事だ。松田が、「勝利の方程式」に組み込まれて、必勝リレーの一角を担う。30日からの中日戦(甲子園)を前に、中西投手コーチが今後の松田の起用のプランを明かした。

 「これからは勝ちゲームでも使っていく。1点差とか2点差の時は、ワンポイントもある。安藤とかにつなぐワンポイントとかがある」

 ここまでの投球を高く評価しての抜てきだ。今季、松田はここまで6試合に登板して、いまだ無失点と結果を残してきている。ただ、登板のタイミングは劣勢の状況か大量のリードがある展開に限られており、接戦でリードしている中での経験はない。劣勢時の投球も大切な役割だが、今後はより重要度の増す仕事が託される。

 現時点で考えられるのは、相手の打順や打者のタイプなどを見据えてのワンポイント起用。力強い直球が武器のため、その長所が発揮しやすい場面が仕事場となる。終盤の右打者から始まる場面や、左腕の加藤が右打者を迎えた場面でのリリーフなどで、安藤や福原につなぐ役回りだ。

 また、中西コーチは「5点差とかなら1イニングいかせることもある」とも話す。展開次第となるが、ある程度の点差がある状況であれば、他の投手を休ませる意味でも1回をしっかりと投げさせる。昨年のルーキーイヤーから高く評価されていた右腕。将来の守護神候補の一人で、現在の調子と将来性も評価しての起用となる。

 この日の松田は、甲子園の室内などで行われた指名練習に参加して、他の投手陣らとキャッチボールなどで汗を流した。自慢の直球は1軍でも十分に通用することを証明している。連敗中でチームのムードが良くないだけに、勝負どころで流れを手繰り寄せるような快投に、期待が集まる。

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