ボイヤー、初シートで20球中11球ボール

 阪神の新外国人、ブレイン・ボイヤー投手(31)が2日、鳴尾浜で行われたファーム残留組の練習でシート打撃に初登板した。関本ら打者5人を相手に、1安打1三振2四球。計20球のうちボール球が11球を数えた。本人も柔らかい日本のマウンド、統一球への適応を課題に挙げるなど、まだまだ「調整段階」の印象が強い投球となった。

 まだ調整段階。そう表現するのが適当だろう。来日初のシート打撃登板。打者5人に1安打1三振2四球。投げ終えたボイヤーは「(日米の)ボールの違い、マウンドの違いに慣れていく必要がある。でも打者と対戦できてよかった」と、課題と収穫を口にした。

 上半身をウインドブレーカーに包んだ新助っ人がマウンドに上がる。1人目の阪口は直球を3球続けて左飛。右ふくらはぎ痛で2軍調整中の関本には、直球が2球連続ワンバウンドして四球を与えた。黒田はカーブで空振り三振。当初は打者4人の予定も、穴田に四球を与えたため1人追加。再び対した阪口に直球を右前打され、初の実戦形式は終わりを告げた。

 全球セットポジションから直球17球、カーブ3球。制球に苦しみ、ボール球は11球を数えた。球速の計測をしておらず、最速も不明。直球がシュート回転する場面もあったが「横で見ているより、打席の方が速かった」と関本。視察した中村GMも「真っすぐは結構動くと(捕手の)日高が言っていた。カーブは面白いね」と評価した。

 今後は就労ビザ取得を待ち、2軍戦に登板予定。「中途半端に(1軍に)上げてもかわいそうだからね」(中村GM)とじっくり適応期間を設ける方針だ。「基本的にはいい感じだった。(1軍戦も)見られるときには見ているよ」と笑顔をみせたボイヤー。本領発揮にはまだ時間を要する。

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