和田監督“走快タクト”鳥谷&田上が盗塁

 「ヤクルト2‐4阪神」(12日、松山)

 難産の末につかんだ貴い勝利。序盤の拙攻を振り払う痛快な逆転勝ち。強いぞ、猛虎。交流戦前最後の一戦を2カード連続の3タテで飾った6連勝フィニッシュ。阪神の貯金は2桁目前の9に膨らんだ。悲劇に埋もれた昨年から一転、伊予の地に歓喜の笑顔が広がった。

 仕掛けた。1点ビハインドの八回、無死一塁。鳥谷が二盗を決め、マートンの同点適時打を呼んだ。直後には代走・田上が初球に盗塁を決め、新井の決勝2ランを導いた。足で戦況を有利に動かし、相手の動揺を誘って得点に直結させた和田タクトが輝いた。

 初回、無死満塁の絶好機をつぶし、1点ビハインドの四回、1死一、三塁では、藤井彰の中飛で本塁を突いたマートンが憤死。ホームが遠かった。頭上を覆い始めた暗雲を振り払い、まぶしい光をベンチに差し込ませた。

 「トリの盗塁。田上の出てすぐの盗塁でサードまで行ったのが大きかったね。(サインは)思い切りだけじゃなくて根拠もある」と和田監督。クセ、配球パターン…。いろんな要素を勘案した上での決断がピタリとハマった。

 23勝14敗1分け。「4月は苦しかったけど、投手が頑張った。投手が疲れてきたころに打撃が上向いてかみ合ってきた。勢いがついたのは間違いない」。最高の状態と流れで迎える交流戦。タテジマの歩みは加速していく。

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