右肩後方関節唇（しん）損傷から復活を目指す阪神・新井貴浩内野手（３６）が１３日、鳴尾浜で２軍合流後、初めてシートノックに入った。権田トレーナーは「一通り大きな行程はこなした」と話し、１５日からの中日４連戦（ナゴヤ）での実戦復帰へ向けて準備は整った。

　教育リーグ・ソフトバンク戦前のシートノック。一塁に入った新井は、違和感のないスムーズな動きを見せた。二塁へ４球、バント処理で三塁へ１球、本塁へ２球。鋭い送球を行った。感触を問われると「分からない」と話すだけだったがまた一歩、復活へ前進した。

　屋外でのフリー打撃では力強いスイングを繰り返し、午後からはトレーニングに専念した。実戦復帰後に右肩に問題がなければ、１軍復帰も見えてくる。開幕前最後のオープン戦は２２～２４日のオリックスとの３連戦（京セラ）。ここで１軍に合流できれば２９日の開幕・ヤクルト戦（神宮）の出場も現実味を帯びる。和田監督が弟・良太とともに開幕４番候補に挙げる大砲の復活はもう目前だ。