「4番・鳥谷」あるぞ!新井離脱で浮上

 阪神・和田豊監督(50)は18日、シーズンの攻撃オーダーを3通り用意するプランを明かした。本来なら4番候補最有力の新井貴浩内野手(36)が背中の張りなどで、この日から2軍キャンプ地の安芸に移動。打線のバリエーションの1つとして、鳥谷敬内野手(31)の4番起用案も浮上した。

 これまで国内球団との練習試合3試合では新井良が4番に座り、全試合で打点を記録。和田監督は「得点圏での対応力が課題だったが、勝負強くなっている」と、その成長を評価。それでも「少し試したいことはある」と、新打線の構想があることを明言した。

 4番候補は新井、新井良、マートンに加え「(右打者が)理想だが、それは鳥谷が3番の場合。鳥谷が4番?いいこと聞くね」と新4番・鳥谷の可能性まで示唆した。

 確実性と長打、そして高い出塁率を誇り全試合出場を続ける鳥谷の4番は、攻撃の幅と安定感を生むのは間違いない。

 そして長いシーズンを勝ち抜くために、これら4番候補を軸に「理想の打線、点が取れる打線、相手が嫌がる打線。オレの頭の中では3パターンかな」と和田監督。具体名こそ避けたが、特徴を異とする3つのオーダー構想があるとした。

 相手が嫌がるという部分では「去年の最後は足が使える打線を組んだが、マートンの1番が嫌だというのもある」と言及。以前から巨人原監督は「一番嫌だったのは03年の阪神打線」と1番・今岡、2番・赤星、3番・金本と続いた打線に、強い印象を受けていた。

 例えば1番・マートン、2番・西岡、3番・鳥谷が並べば、03年に匹敵するいやらしさを備えた攻撃型布陣となる。「オープン戦中盤に、打線の形が見えてくれば」。開幕まで、覇権奪取への最善を求めていく。

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