コンラッド来日!あふれる闘志でG倒だ

 今季から阪神に加入するブルックス・コンラッド内野手(33)=前レイズ=が27日、関西国際空港着の航空機で来日した。ワイシャツにリュックサック。まるでビジネスマンのような姿で到着ロビーに現れた助っ人は、気さくな笑みを浮かべ「コンニチハ!」と良い人オーラ全開。入団会見では「ファイター」と称される闘志あふれるプレーで、G倒を誓った。

 スーツにシャドーストライプのワイシャツ、そして背には大きなリュックサック‐。到着ロビーでビジネスマンと見間違うナイスガイが、Vの使者・コンラッドだった。気さくに笑みを浮かべ「コンニチハ!」と約100人の観衆、報道陣にあいさつ。虎の4番候補は、“良い人”オーラ全開で日本に降り立った。

 直後の入団会見でも、入場する前に「ワタシノ…ナマエハ…コンラッドデス」と日本語での自己紹介を練習する声が漏れ伝わってきたほど。来日前にウィリアムス駐米スカウトから金言を授かり「日本の文化を受け入れるように。腰を低くという心持ちを持ってやれば受け入れてもらえる」と明かした。

 会見の第一声は「球団の方がとても良い席を用意してくれて。感謝しています」。球団が手配した飛行機のファーストクラスに感謝した。共同会見のインタビュアーには「グッジョブ!」とねぎらいの声をかけ、「日本語も勉強してきたけど忘れてしまった」と苦笑いで明かした。

 メジャー時代に松井秀、川上、青木、斎藤隆ら日本人選手とチームメートになり「素晴らしい人間味のある人ばかりだった」と、日本文化の良さを肌で感じていた。

 ただ戦場では違う。ユニホームを身にまとえば「アグレッシブに、グラウンドで持てる力のすべてを出し切る」と力を込めた。一塁にヘッドスライディングで突っ込むなど闘争心あふれるプレーはファイターと称され、鋭い視線を向けるのが昨季の王者・巨人だ。

 昨年12月、日本球界の主な投手のビデオを手渡された。「巨人の投手はよく見た。どの投手も制球が良くて、どの球種もコーナーに投げ分けていた」と意識的に宿敵の姿を何度もリプレーして目に焼き付けた。

 さらにホールトンはアストロズのマイナーにいたときのチームメート。「打てる球を逃さずに打つ。甘い球を仕留められるように」と話した。オフの期間も研究を怠らず、「ここ数年で一番、体調が良い」とソフトバンク・ファルケンボーグらと一緒にハードな自主トレを積んできた。

 「ライバル関係なのも知ってるし、何としても巨人を倒したい。そういうチャレンジは喜んで」と意気込むコンラッド。紳士助っ人が、グラウンドでは虎となって王者に牙をむく。

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