和田監督の猛虎反撃宣言【1】

 就任2年目を迎えた今季、8年ぶりのリーグ優勝を狙う阪神・和田豊監督(50)が、5位に甘んじた昨年からの逆襲を高らかに宣言した。昨年の反省、今季の展望、怪物ルーキー・藤浪など、熱い思いを語り尽くした。

 「明けましておめでとうございます」

 ‐昨年は苦しいシーズンだった。

 「ひと言で語るのは非常に難しいというか、本当に苦しみ抜いた一年だった。考えていたことがうまくいかなかったことがほとんどだった。でも、物事をやる時にはある程度の時間はかかる。前の年まで自分も(打撃)コーチとしてスタッフに入っていて、あの戦力でなんとかという気持ちがすごく強かった。毎年、優勝争いをする使命がある球団だし、そこに行けなかった、行くことすらできなかったというのがね」

 「そこに行くためには、どうしたらいいか。自分の方針ってのはある程度入れながらという一年だったけど、まだまだ浸透し切れてないし。練習でも、やればやるほど課題が出てくるし、昨年一年を戦って、練習ではできてても、実戦でできないっていうことがたくさんあった。これは本当の力が付いていないということ。継続してやっていかないといけない」

 ‐昨年末、坂井オーナーは昨年の戦いを振り返る中で、補強らしい補強をしなかった点は敗因としてあると言っていた。

 「昨年の戦いにおいて、補強してくれなかったじゃなくて、この戦力で戦いたいという気持ちで入ってる。去年に関してはすべて私の責任。この戦力でなんとか優勝争いをしてという気持ちでスタートした。それに対しての言い訳は全くできない。ただ今後戦っていく上で同じままではいけない。本拠地の器に合ったチームづくりをしていかないと。その場に合わない野球をやっていても勝てない。ずっとそれは感じてたこと」

 ‐藤川が抜けた穴はどう埋める。

 「そこのポジションを簡単には考えてない。抑えってのは、先発3本柱と同じ重要性というか。球児がいた時もそうだった。球児になんとかつなごうと。球児につなげば、極端な話、勝とうが負けようが納得できると。球児と同等なピッチャーをはめるのは難しいと思うし、数字を残しながら信頼関係を築いていくポジション」

 「ただ決めた時には、お前に頼むぞと。いつまでに決めないといけないという話ではないので、開幕までには、そういう形がはっきり出てるようなチームにしたいと思ってる」

 ‐ドラフトで藤浪を引き当てた。

 「クリアしないといけない問題がある。ひとつふたつの段階をクリアした時にこうしたいという希望、方針は持ってる。ヘッドコーチ、ピッチングコーチを含めて何回も話をしてる。大事にいった方がいいのか、力があるんだったら、中(1軍)に入れてスタートさせた方がいいのか」

 ‐悩ましいところ。

 「ただ高校時代の実績だったり、マウンド度胸とか、力量もそうかな。体力的なものも。パッと見は線が細そうに見えるけど、体力測定では平均以上の数値が出ている。見た目より体もしっかりしてるし、中に入れても、浮ついたり、自分を見失うような性格ではないと思う。現段階では、しかるべきところで、見てみたいなという気はしてます」(続く)

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