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“暴言”マートン、南社長から説教…

 試合中、マートンはひまわりの種を指ではじいて飛ばす(撮影・峰大二郎)
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 試合中、マートンはひまわりの種を指ではじいて飛ばす(撮影・峰大二郎)

 「交流戦、阪神1-2ソフトバンク」(10日、甲子園)

 阪神のマット・マートン外野手(31)が9日のオリックス(4)戦後に暴言をはいた問題で、球団から口頭注意を受けた。試合前には和田豊監督(49)と話し合い、故障以外の理由では今季初めてのスタメン落ち。八回に代打で打席に立ったが1球で三ゴロに倒れ、完全復活への光は見えないままだった。

 前日のオリックス戦後、「アイ ドント ライク ノウミサン」などの暴言を吐いたマートンに対し、この日の試合前、球団は口頭注意の処分を与えた。南信男球団社長は、「(国際スカウト担当の)三宅部長を通じ、球団として、誤解を招くような発言は慎むよう注意しました。マートンも『申し訳ない。すいません』と言っていた」と説明した。

 練習前には、和田監督との話し合いも持たれ、球団としてはこれ以上の措置はとらない方針。同社長も「しばらくそっとしておいてあげて下さい。本人もイライラしていますんで」と、何より事態の沈静化を望んだ。

 同時に、攻守ともに精彩を欠くマートンの状態が上がることを何よりも望む和田監督は試合のスタメンから外した。「チームの中心、核を打ってもらう選手。どうやって状態を上げていくか、を考えながら。集中力を欠くところも出てきてるんで、ちょっと景色を変えようと」と、この日のソフトバンク戦はベンチからのスタートとなった。

 5月23日・オリックス戦(京セラドーム)から3戦連続猛打賞を含む、7試合連続安打を放ち復調気配を見せたマートンだが、6月に入って再び調子は降下。9日のオリックス戦では守備の緩慢なプレーをミーティングでも指摘され、報道陣の質問に対する逆ギレ発言につながった。

 練習開始から1時間後まで及んだ話し合いの様子について、和田監督は「原因が一つではない。いろんなものを抱えながら野球をしているような状態」と説明。「そこらへんを吹っ切ってもらわないと、元のマートンらしさがなかなか戻ってこないと思う」と精神状態の回復こそが必要との認識を示した。

 0‐2の八回、代打・マートンがコールされると、満員の甲子園は歓声で迎えた。だが、岩崎の初球、外角のフォークに手を出し三ゴロ。復活への道のりは険しそうだが、「気分も変わって、本当に上げてもらわないといけないんで」と虎将の言葉にも悲壮感がこもる。

 試合後、マートンは日本語で「ゴメンナサイ、キョウハ、ナイ」とだけ話した。あの明るい笑顔はいつ戻ってくるのか。虎の浮沈の鍵を握る男だけに、早期の完全復活が望まれる。

(2012年6月11日)

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