なでしこ黒星発進 ノリさん試行錯誤も

 「女子東アジア杯、日本2-4北朝鮮」(1日、武漢)

 サッカーの東アジア・カップは1日、中国の武漢で開幕し、2大会ぶりの優勝を目指す国際サッカー連盟ランク4位の日本は同8位の北朝鮮代表に2-4で敗れた。日本は若手主体で臨み、MF増矢理花(19)=INAC神戸=と、MF杉田亜未(23)=伊賀=のミドルシュートで2度追いついたが、終盤に失点した。大会には日本、中国、韓国、北朝鮮が出場。4日は韓国と対戦する。

 「チャレンジなでしこ」の初陣は、ほろ苦い記憶として刻まれた。北朝鮮に4失点を喫して完敗。2大会ぶりの優勝へ黒星発進となった。先発メンバーには、FW菅沢らW杯カナダ大会準優勝メンバー5人が名を連ねたものの、国際Aマッチ出場10試合を超える選手は4人という陣容だった。

 前半23分には右サイドバックで出場したDF京川がPKを献上。GK山根の好セーブで失点こそ免れたが、序盤から経験不足を露呈する形となった。後半にはカウンターから失点を重ね、佐々木監督は「勝負どころでやってはいけない形だった。そこを知っているのがカナダでピッチに立った選手たち。今の選手が感じられない部分」と振り返った。

 中途半端な形でボールを奪われての失点に、主将のMF川村は「(攻撃を)シュートで終わらせることができなかった」。DF北原も「リスクマネジメントなど試合前から注意していたけど…」と力なくうつむいた。

 ただ、新たな光も見えた。チーム最年少の19歳増矢、23歳杉田の代表初ゴールで2度のビハインドを追い付いた。逆境に屈しない、なでしこの精神は着実に若手にも受け継がれている。「個々のプレーの質で非常にいい選手もいた」と、指揮官も賛辞を惜しまなかった。

 前半から選手のポジションを目まぐるしく入れ替えるなど、佐々木監督の“迷い”も垣間見えた。「負けたのは私の責任。選手たちはよく戦ってくれた」と、若きなでしこをねぎらった。リオデジャネイロ五輪最終予選に向けた新戦力発掘へ、指揮官の試行錯誤は続く。

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