なでしこ、豪の壁突破だ「心して戦う」

 「カナダ女子W杯・1回戦、日本2-1オランダ」(23日、バンクーバー)

 決勝トーナメント1回戦が行われ、連覇を狙う日本代表は2-1でオランダに快勝し、2大会連続3度目の8強入りを果たした。DF有吉佐織(27)、MF阪口夢穂(27)=ともに日テレ=がゴールを挙げた。佐々木則夫監督(57)は27日(日本時間28日)の準々決勝オーストラリア戦に向けて「非常にレベルが上がってきているチーム。心して戦いたい」と警戒を強めた。

 後半は守勢にまわる場面もあったが、33分にMF阪口のゴールでダメを押した。ロスタイムにはGK海堀あゆみ(28)=INAC神戸=の凡ミスで1点を返された。それでも、なでしこが無難に8強進出。これで開幕から4戦連続で合計6得点とした。

 佐々木監督は満足げだ。「相手が引いて守りカウンターを狙っていたので、両サイドに振りながら空いたコースをうまく使えた。仕掛けた時にワンタッチ、ツータッチでうまく展開できたので、イニシアチブを取れた」と、うなずいた。

 だが、準々決勝の相手、過去8勝8分け5敗のオーストラリアについては慎重な口ぶりに変わった。「今大会でかなりレベルが上がっている。選手には心して戦ってもらいたい」と語気を強めた。

 07年12月の佐々木監督の就任以降は日本が5勝1分け1敗だが、MF川澄奈穂美(29)=INAC神戸=も指揮官に同調した。「かなり勢いがある。これまで戦ってきたオーストラリアとは違うチーム」と警戒感を口にした。

 確かにオーストラリアは脅威だ。決勝トーナメント1回戦でブラジルを破る番狂わせを起こし3大会連続8強入りを果たした。

 また、日程的にも日本が圧倒的に不利だ。オーストラリアの中5日に対し、日本は中3日。しかもオランダ戦がナイトゲームで、決戦まで練習は25、26日の2日しかできない。

 とはいえ、もちろん、負けるわけにはいかない。川澄は最後に自分に言い聞かせるように「あと3日で劇的に変えられるわけじゃない。でも4年前(準々決勝で)ドイツに勝って、すごく勢いがついた。勢いに乗れるのは、なでしこの良さ。オーストラリア戦もさらに勢いがつく試合にしたい」と締めくくった。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

なでしこJAPAN最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    スコア速報

    ランキング(サッカー)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス