なでしこ初勝利!東北へ届けた1勝

 「アルガルベ杯、日本2‐0デンマーク」(11日、ファロ)

 1次リーグ最終戦が行われ、A組の日本はデンマークを2‐0で下し、今大会初勝利を挙げた。前半17分にMF川澄奈穂美(27)=INAC神戸=が先制点を挙げ、同41分にはFW大儀見優季(25)=ポツダム=が追加点を決めた。日本は1勝2敗で同組3位となり、13日の5位決定戦でB組3位と対戦する。

 日本へ、東北へ届けた1勝だった。3月11日は東日本大震災から2年という「特別な日」。キックオフ前には犠牲者へ黙とうを捧げた。日本の主将を務めたのは岩手県出身のDF岩清水。体を張ったブロックなど思いのこもったプレーで、「東北にいいニュースを届けたいと思っていた。勝利を届けられてよかった」と安どの表情を見せた。

 立ち上がりから主導権を握った前半17分、MF川澄がGKの位置を見極め、左サイドから狙い澄ましたシュートを決めた。「あんなにうまくいくとは思わなかった」と川澄の今大会初ゴールで日本が先制。選手同士の歓喜の輪の中で岩清水は左腕のキャプテンマークに書かれた「東北魂」の文字を川澄とともに指さした。同41分には、FW永里との姉妹2トップで先発したFW大儀見が「落ち着いて決められた」とGKとの一対一を制して流し込んだ。

 2年前、この大会から帰国した当日に震災が発生。その年の女子W杯優勝の際も被災地への思いを力に変えた。「守備も攻撃も積極的にやってくれた。それが勝利につながった」と佐々木監督。特別な日の一戦で、なでしこが“らしさ”を取り戻した。

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