浦和・柏木陽介が退団、移籍へ 沖縄キャンプ中に外食 2度目の規律違反に断罪

 J1浦和の戸苅淳フットボール本部長(52)が16日、オンラインで取材対応し、沖縄キャンプ中に規律違反のあった元日本代表MF柏木陽介(33)を移籍先を探した上で退団させると発表した。

 同本部長は「柏木選手に関しては浦和レッズの経験豊富な選手であり、チームをリードしていく選手として期待していました。ACL優勝や数々のタイトルをもたらせてくれた選手であり、社会貢献活動も積極的に行ってきましたが、チーム内における規律を保つことは重要と考え、本人と話し合った上で移籍する方針で調整していく方針となります」と説明した。

 「契約解除ではなく、移籍先を探して退団するということ」とし、今後移籍先を探した上で退団となる。柏木は戸苅本部長と2度話し合いの場を持ったという「現状を鑑みて移籍し別々の道を歩む事で合意しました」と明かした。

 柏木は沖縄キャンプ中の4日午後4~6時頃にFW杉本健勇(28)とともに飲食店を貸し切って外食した。新型コロナウイルス感染防止策として、クラブは近隣のコンビニ以外の外出及び外食を禁止、Jリーグのプロトコルでも外出、外食を控えるよう呼び掛け、沖縄県では独自の緊急事態宣言を出し、外出自粛を要請していた。重大な規律違反だった。

 事態を重く受け止めたクラブは6日以降2人を練習から外し、厳重注意と罰金の処分を科した。杉本は10日の練習から参加を許されたが、昨秋にもクラブの規律違反を犯して都内で外食していた柏木については合流時期が未定となっていた。

 柏木は広島ユースから06年広島入り。10年に浦和に移籍した。MFとして攻守に存在感を発揮。高度なパスセンスでアシストも多く記録。18、19年には主将も務めた。J1通算392試合出場56得点。昨季は出場9試合にとどまっていた。2010年に日本代表に初選出。国際Aマッチ11試合無得点。ニックネームは「浦和の太陽」。

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