C大阪ロティーナ監督今季限りで退任 後任候補に黄善洪氏ら 育成統括に風間氏招聘へ

 J1C大阪のミゲルアンヘル・ロティーナ監督(63)が今季限りで退任することが20日までに決まった。

 スペイン出身のロティーナ監督は19年にC大阪の指揮官に就任し、リーグ最少失点の堅守を武器に5位に導いた。今季も27試合を終えて5位と健闘し、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場圏内の3位以内に入る可能性を残す。

 2年連続で安定した成績を残したロティーナ監督だが、クラブ内には守備の規律を重んじる戦い方に異を唱える意見もあった。クラブはJ1初優勝に向け、従来から掲げてきた攻撃的なサッカーに回帰する決断を下し、今季で契約満了となるロティーナ監督に対して、契約を延長しない方針を決定。既に本人にも通達している。

 ロティーナ監督は同日、次節広島戦(21日、ヤンマー)に向けて大阪市内で行った最終調整の後、オンラインでの取材に応じた。去就についての質問はクラブ側から禁じられたが、指揮官は「C大阪が守備的だという評価を受けるが、守備的なチームでは全くない。しっかり試合を見ればC大阪が守備的だという評価にはならない。良い守備をするイコール守備的だというのは間違った解釈」と自身の戦術に強い自負をのぞかせた。

 後任監督については、複数の関係者によるとクラブOBを中心に人選を進めており、韓国1部大田の監督を務める黄善洪氏(52)や元J2磐田監督の名波浩氏(47)らが候補に挙がっているが、名波氏は就任に後ろ向きといわれるなど流動的となっている。また、育成組織を統括するポストに前J1名古屋監督の風間八宏氏(59)を招聘(しょうへい)する動きもあるという。

 ◆ミゲルアンヘル・ロティーナ 1957年6月18日、スペイン出身。現役時代はFWとしてスペイン1部カステリョンなどでプレー。引退後、30代前半で指導者に転じた。2002-03年にスペイン1部でセルタを4位に導き、欧州チャンピオンズリーグ16強進出も果たした。J2東京Vの監督を経て、19年にC大阪監督に就任した。

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