J1神戸に大分FW藤本が電撃移籍!10日いきなり古巣対戦も

 J1神戸が今夏の新戦力としてJ1大分のFW藤本憲明(29)を完全移籍で獲得することが6日、分かった。複数の関係者によると、既に複数年契約でクラブ間合意に達しており、近日中にも正式発表される。最短なら10日の大分戦(昭電ド)から出場可能で、藤本にとってはいきなり古巣との対戦になる可能性がある。

 遅咲きのストライカーが神戸に電撃移籍する。29歳の藤本は自身初のJ1となる今季、8得点を挙げて一気に才能を開花させた。近大卒業後、アマチュアとしてJFLの佐川印刷SC(現SP京都FC)に加入し、J3鹿児島、J2大分(いずれも当時)と着実にステップアップ。昨季は12得点で大分のJ1昇格に貢献した。今季は開幕鹿島戦で2得点。異なる4つのカテゴリーで開幕戦ゴールを決める快挙を達成した。

 神戸は優れた得点感覚を持つ藤本を高く評価して獲得オファーを提示。藤本は大分との契約を残していたため違約金を巡るクラブ間交渉は難航していたが、この日までに決着した。藤本も愛着ある大分を去ることに最後まで悩み抜いたが、神戸MFイニエスタとのプレーに魅力を感じ、地元関西からのオファーということもあって決断に至ったという。

 今夏ベルギー代表DFフェルマーレンとレバノン代表DFジョアンオマリを獲得し、課題となっていた守備組織の安定を図った神戸だが、攻撃ではチーム得点王(10得点)のFWビジャが左ふくらはぎの負傷で2~3週間の離脱を余儀なくされ、FWウェリントンも5試合無得点が続いており、得点力を補う必要性が生じていた。

 大分を躍進に導いた点取り屋が、15位と低迷する神戸にとって浮上の切り札となる。

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