前橋育英、史上４校目の無失点Ｖだ 主将大塚「監督を胴上げしたい」
「サッカー・全国高校選手権・決勝、前橋育英－青森山田」（９日、埼玉スタジアム２００２）
ともに初優勝を懸けた青森山田（青森）と前橋育英（群馬）の決勝が９日に埼玉スタジアムで行われる。両校は８日、それぞれ東京都内と埼玉県内で最終調整。
抑えて、勝つ－。初の選手権王者へ。埼玉県川越市内での軽めの練習後、前橋育英・山田耕介監督（５７）は言った。「たまたまじゃないですか」。初戦から５試合連続完封。堅守と見られる守備陣に対しての言葉だった。
決勝で相対する青森山田は高円宮杯Ｕ－１８チャンピオンシップ王者。主将のＭＦ大塚諒（３年）も「相手の方が上。僕らはチャレンジャー」と言うが、大物食いへの気持ちは揺るぎない。
夏の高校総体予選。初戦で土を付けられた。「嫌われ者になりたくなかった」という大塚が「自分が変わらないと」と覚悟を持って過ごした半年間。最低でも週に１度。数え切れないほどの紅白戦を繰り広げて、今のチームはある。
初の全国制覇へ。「２位はいらない。監督を胴上げしたい」と大塚。首都圏開催以降では、史上４校目となる無失点Ｖへ。譲れない思いがある。
