J2千葉入り内定の青森山田・MF高橋、5戦連発&初優勝で「殻を破る」
「サッカー・全国高校選手権・決勝、青森山田-前橋育英」(9日、埼玉スタジアム2002)
ともに初優勝を懸けた20大会連続22度目出場の青森山田(青森)と3大会連続20度目出場の前橋育英(群馬)との決勝が9日午後2時5分から行われる。
7大会ぶりの決勝進出を果たした青森山田は8日、都内で最終調整。セットプレーの確認など約1時間半にわたり汗を流した。
初戦の2回戦から4試合連続得点中のMF高橋壱晟(3年)は「たまたま、うまくいっているだけです」と控えめに笑った。
J2千葉入りが内定している背番号10だが、黒田剛監督(46)からは高校入学後に「殻を破れ」とメンタル面の指導を受けたという。「大舞台で力を発揮できない自分の弱さを克服しようとやってきた」と高橋は振り返る。今大会4得点と同僚のFW鳴海彰人(3年)と並び得点ランク首位タイに立つなど既に十分な活躍を見せているものの、達成感は微塵もない。
「決勝でいいプレーができれば、殻を破れたことになる」。5戦連発のゴールネットを揺らし、悲願の選手権初優勝を成し遂げた時に、心の底から笑うことができる。