J3降格の北九州・柱谷監督が退任会見「まだ気持ちの整理がついていない」

 来季J3に降格する北九州の柱谷幸一監督(55)が24日、北九州市内で退任会見し、J2最下位の22位に沈んだ今季の成績をあらためて謝罪した。

 柱谷監督は山形など4クラブを指揮したが、北九州での4シーズンは自身の監督人生で最長。「結果については全て監督の自分の責任。(今後は)北九州をみんなで支えて、苦しい時期を乗り越えてほしい」と、来季J3に降格するクラブへの変わらぬサポートを心から望んだ。

 来年1月にJR小倉駅北側に完成予定の新スタジアム使用を前提にJ1ライセンスが付与された今季は「勝負をかけた年だった」が、歯車がかみ合わずに最下位。「けが人が多く、代わりの選手の押し上げもしてやれなかった」と悔やんだ。

 監督就任のオファーを受けた2012年オフに選手が大量移籍し、予算規模はJ2でも下位。それでも指揮を執ることを決意したのは新スタジアムの存在だった。「2017年に向けてチームをつくることにやりがいを感じた」と振り返った。

 13年は前年の選手が7人しか残らず、柱谷監督は編成段階からチームづくりに取り組んだ。この年は16位に終わったが、堅守を土台にしてチームを再建し、14年にクラブ最高の5位、15年には7位の好成績に導いた。それだけに今季の成績には失意と後悔が残った。

 監督退任はシーズン最終盤の10月末に決断。選手にはJ3降格が決まった最終戦の翌日に伝えた。「まだ気持ちの整理がついていない。新スタジアムで指揮を執ることを目標にやってきただけに悔しい」。会見では声を詰まらせ、話の間には長い沈黙もあった。

 「北九州は好きな街。いいタイミングがあり、クラブのためになるならまた戻ってきたい」。手塩にかけたチームだけでなく、北九州の街も愛した功労者が去った。

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