「Ｗ杯アジア最終予選、日本－サウジアラビア」（１５日、埼玉スタジアム）

　Ｗ杯アジア最終予選のサウジアラビア戦に臨むサッカー日本代表は１４日、試合会場で冒頭１５分間を除く非公開練習で最終調整を行った。練習前の公式会見ではバヒド・ハリルホジッチ監督（６４）が総力戦であることを強調。チームの主軸であるＦＷ本田圭佑（３０）＝ＡＣミラン＝とＭＦ香川真司（２７）＝ドルトムント＝を“ジョーカー”として途中出場させる見込みだ。本田に代わる右ＦＷの位置にはＦＷ久保裕也（２２）＝ヤングボーイズ＝の先発が急浮上した。

　本田の代役として、久保が右ＦＷで国際Ａマッチ初先発する可能性が浮上した。久保はオマーン戦翌日の戦術練習では右サイドでプレー。サウジアラビア戦に向けた非公開の戦術練習でも右ＦＷで試されたとみられる。

　途中出場で代表デビューとなったオマーン戦でも終盤は右ＦＷに配置されていた。ハリルホジッチ監督からは「外に張らずにどんどん中に入って行け」と助言を受けており、ボランチの山口も「裏への飛び出しもあるし、クロスに飛び込んでいける」と評価した。

　シュート１本に終わったデビュー戦を振り返り「もっとやれると思う」と自信を深めた。最終予選という大一番にも「特に意識はしない」と２２歳と思えぬ強心臓ぶりを発揮。リオ世代の急先鋒（せんぽう）として、ハリル体制で本田が君臨してきた右ＦＷの座を揺るがす。