手倉森監督神采配 五輪へあと1勝

 「サッカー・U-23アジア選手権・準々決勝、日本3-0イラン」(22日、ドーハ)

 ついに“8強の壁”を打ち破り、日本が6大会連続10度目の五輪出場に王手をかけた。準々決勝で日本は延長の末、3-0でイランを下した。延長前半6分に途中出場のMF豊川雄太(21)=岡山=が頭で決め、同後半4、5分にMF中島翔哉(21)=FC東京=も連続ゴール。手倉森誠監督(48)の“神采配”がまたも的中した。26日の準決勝でアラブ首長国連邦(UAE)-イラク(日本時間24日未明)の勝者と五輪出場権を懸けて対戦する。

 全てを見透かしていた。手倉森監督の“神采配”で日本が五輪出場に王手をかけた。19日のサウジアラビア戦から先発メンバー8人を変更。「各ポジションでヘディングの強い選手を選んだ。(イランの)高さが怖かった」と明かし、負ければ敗退の一戦で海外組のMF南野をベンチに置いた。

 直前の先発変更が再び的中した。1次リーグ初戦の北朝鮮戦では、試合当日にDF奈良から代えたDF植田が決勝点。イラン戦も前日まで豊川先発の方針だったが、「あまりに怖がると勝ち運が逃げる」と、当日朝に中島に代えた。

 その入れ替えた2人が計3得点。勝負勘がさえ渡っていた。昨年12月に豊川を追加招集した際には「クロスに突っ込む場面も見られ、あの身長でヘディングも強い」と、この日のゴールを予言していたかのような言葉も口にしていた。

 我慢の采配でもあった。最初の選手交代は後半37分。「持久戦なら日本に分が出てくる」と延長を見据え、先発メンバーを引っ張った。14年のU-22アジア選手権、仁川アジア大会の準々決勝では、90分間で3人の交代選手を使い切り敗退。“8強の壁”にはね返された2度の苦い経験を生かして耐えた。最後はイランを“ガス欠”に追い込み、戦前に思い描いた展開に持ち込んだ。

 後がない大一番でも次を見据えていた。「今のグループのベストメンバーではない。今日戦う上でのベストメンバーだった。これからのことも考えた」。豪胆な指揮官は余力を残してチームを4強に導き、五輪まであと1勝と迫った。

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