浦和、史上初無敗で第1ステージ締め
「J1、浦和5-2新潟」(27日、埼玉)
既に第1ステージ優勝を決めていた浦和は新潟に大勝し、2ステージ制で開催された04年までを含め、史上初めて無敗でステージを終えた。
勝利の凱歌(がいか)は、いつもより緩やかに歌われた。浦和が無敗での第1ステージ優勝を達成した試合後のピッチ。選手だけではなくスタッフも集められ、肩を組み、勝利の余韻に浸った。
完勝だった。前半21分、FW興梠慎三(28)のPK弾を皮切りに5得点。「先週、優勝を決めていたが、誰一人として浮かれている選手はいなかった。満足いく結果を残せたと思う」とDF槙野智章(28)は胸を張る。2失点はしたが、何度も複数の人数が絡み相手ゴールに迫る持ち味はこの日も健在だった。
無敗Vに加えて、ホームは9戦全勝。「スタジアムの雰囲気もある。最高のスタジアムで戦えたからだと思う」。主将のMF阿部勇樹(33)はそう語る。後半5分、MF武藤雄樹(26)がこの日2得点目となるゴールを決めると“マタドール”パフォーマンスを披露。闘牛にふんした槙野は「浦和は止められないぞという意味」と説明。立ち止まらず、一つの黒星も許さないまま17戦を駆け抜けた。
ただ、最大目標である年間優勝に向けては通過点に過ぎない。阿部は言う。「振り返るのは12月、すべて終わってから」。これが終わりではない。戦いは続く。次なる凱歌を歌うために。
