武藤涙でお別れ「幸せ者だと実感した」

 「J1、FC東京3-2清水」(27日、味スタ)

 ドイツ1部マインツに完全移籍するFC東京の日本代表・FW武藤嘉紀(22)が、後半15分に勝ち越しとなるアシストで自身のJリーグ・ラストゲームを飾った。

 壮行セレモニーでは「泣かないと決めていたんですが…」と切り出すと声を詰まらせた。小学3年から過ごしたクラブへの愛着があふれ出した。スタジアムには4万1363人が詰め掛け、選手入場の際には「14 MUTO」のコレオグラフィー(人文字)がスタンドを彩った。後半序盤に足をつるなど「力み過ぎた」こともあり、無得点に終わった。

 「FC東京でやれたことは自分の誇り。本当に恵まれていて幸せ者だと実感した」と感謝を繰り返した。Jリーグ通算51試合23得点。大歓声を浴びながら、武藤は青と赤のユニホームを脱いだ。

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