武藤 3戦不発3連敗「責任を感じる」
「J1、名古屋1-0FC東京」(23日、味スタ)
痛恨の1敗となった。FC東京は連敗ストップと再浮上を懸けて臨んだが、名古屋に敗れリーグ3連敗。1試合少ない首位・浦和とは勝ち点7差に開き、残り4試合でのファーストステージ制覇がかなり厳しくなった。試合後、無得点に終わったFW武藤嘉紀(22)は「責任を感じる。本当に申し訳ない」と声を絞り出した。
後半24分、武藤が一瞬の隙を突いて前線へと飛び出す。左サイドのDF太田のクロスにフリーで飛び込み、左足で合わせた。だが、ボールは名古屋GKの正面に飛び、ゴールを割ることはできなかった。武藤はこの場面を振り返り、重い口を動かした。
「決めきらないといけない場面だった。勝たなければ、素晴らしい試合内容も無駄になる」
マインツ(ドイツ)への移籍決定が秒読みとなる中、ステージ優勝を置き土産に欧州挑戦を果たす最高のシナリオは狂った。自身もリーグ戦ではここ3戦不発と役割を果たしていない。それでも武藤は「目先の一試合を勝っていくしかない」と必死に前を向いた。