大久保138得点 カズを「超えたい」

 「J1、川崎3-2仙台」(18日、ユアスタ)

 川崎の元日本代表FW大久保嘉人(32)が後半41分に今季5得点目となる決勝ゴールを挙げ、歴代5位のJ1通算138得点とし、4位のFW三浦知良(48)=横浜FC=に1点差と迫った。

 格が違った。2-2の後半41分、大久保は右サイドでMF大島にボールを預けると猛然とゴール前へ。FWレナトがシュート性の左クロスを入れると、一度はDFの視界から“消えた”背番号13がフリーで現れた。滑り込みながら、後は右足を合わせるだけ。今季5得点目は敵地仙台で14年ぶりの勝利を奪う決勝点となった。

 どうしてもゴールが欲しかった。後半2つのアシストを記録していたが「アシストより得点を取りたいと常に思っている」と、ゴールへの飢えが最後に実を結んだ。1ゴール2アシスト。全得点に絡み、視察した日本代表の手倉森コーチの前で強烈な輝きを放った。

 プロ1年目だった01年4月14日の磐田戦でJ1初ゴールを挙げてから、積み上げた得点は138に達し、歴代単独5位に躍り出た。同4位の三浦知に1点差に迫り「超えたい」と言い切った。

 史上初の3年連続得点王を狙う今季、6戦5発で武藤と並び得点ランク2位につける。1位はFW宇佐美(G大阪)と若手が上位に名を連ねるが、意に介していない。「人との戦いじゃない。自分とのプレッシャーの戦い。(彼らは)そこを経験していないから」。余裕すら漂わせる言葉に、ストライカーとしての矜持(きょうじ)がのぞいた。

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