宇佐美G大阪9年ぶりVへ徳島で締める

 「J1、徳島-G大阪」(6日、鳴門)

 J1の首位・G大阪は2日、9年ぶりの優勝がかかる徳島戦へ向け、大阪府吹田市内で練習を再開した。5月6日のリーグ徳島戦で今季初ゴールを決めたFW宇佐美貴史(22)は、相性の良さを生かして、アウェーでのV弾を誓った。

 始まりは徳島戦だった。2月、昨季J2・18戦で19得点を挙げた宇佐美は左腓骨(ひこつ)を負傷した。約2カ月後、4月末の川崎戦から途中出場で復帰。待望の今季初ゴールは、先発出場した5月6日の徳島戦で生まれた。

 「スタメンでいく最初の試合でゴールが取れたことで、いい流れが始まった。あそこからシーズンがスタートした感じ」。リーグ戦は10得点。エースが今季得点した公式戦は、13勝2分けと不敗神話も誇っている。

 徳島とは相性がいい。決戦の地・鳴門は昨年10月、1人で4ゴールをたたき込み、大勝を飾った思い出のスタジアムだ。J2とはいえ、プロ初のハットトリックを達成した。「次に勝たないと意味がない。自分のゴールで、チームが勝っていけるように、としか考えていない」と“V弾”も誓った。

 11月8日にナビスコ杯を制したときには、ベンチで試合終了の瞬間を迎え、目を赤くした。「次はもう泣きません」というが、ジュニアユースから育ってきたG大阪に“自分のゴールでタイトルを”という思いは強い。

 G大阪が1度しか成し遂げていないリーグ制覇に王手をかけた。「1ステージ制の最後のタイトル。ガンバにとって、こんなにいいタイトルはないと思う。なんとしても取りたい」。そして、決勝まで進んでいる天皇杯を含め、3冠に王手をかける腹づもりだ。

 徳島から始まった1年。宇佐美弾さく裂の“徳島締め”で、歓喜の瞬間をつかみ取る。

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