ミランにアジアから700億円オファー

 サッカー日本代表МF本田圭佑が所属するACミランに、シンガポールの実業家ピーター・リム氏が5億ユーロ(約710億円)のオファーを出し、クラブの買収を望んでいることがわかった。24日のイタリア紙ガゼッタ・デロ・スポルトが報じた。

 同紙によると、リム氏はクラブの価値7億4500万ユーロ(約1058億円、米経済誌フォーブス調べ)の70%近くにあたる金額で、クラブの筆頭株主になり事実上のオーナーになる意向があるという。同氏はシンガポールで病院などを経営しており、2010年のフォーブス誌によると、総資産24億ドル(約2448億円)世界761位の資産家とランキングされている。これまでにもリバプール、バレンシア、ローマの買収に興味を示していた。

 一方、ミランのバルバラ・ベルルスコーニCEОは中国の飲料メーカー社長・宗慶後(ゾン・チンホウ)氏と接触しており、何らかの資金提供を受け、株の売却も考えられるという。同氏は飲料メーカーやショッピング・モールを経営している。フォーブス誌によると総資産は115億ドル(約1兆1730億円)で、12年の同誌の億万長者・世界ランキングで86位となっている。また、高級時計収集家のため、本田と趣味が合うだろうとしている。

 リム氏は1カ月前、クラブの51%にあたる3億ユーロ(約426億円)のオファーを出したが、ミランのオーナー、シルビオ・ベルルスコーニ氏はクラブを売却するつもりはなく、バルバラCEОも「譲渡するのは30%まで」としていた。

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