浦和悔し…試合終了間際“幻の同点弾”

 「ナビスコ杯・決勝、柏1-0浦和」(2日、国立)

 柏が浦和を1‐0で破り、14年ぶり2度目の優勝を果たした。

 冷たい雨が、悔しさを増長させた。タイムアップの瞬間、赤きイレブンは次々にピッチに崩れ落ちた。「結果がすべてです」。浦和DF槙野のかすれた声が、激闘を物語っていた。

 立ち上がりから、守りを固める柏をこじ開けられない。終了間際にはFW興梠がネットを揺らすも、判定はオフサイド。MF柏木は「オフサイドだと分かっていたが、気づいていなかったので、そのまま喜んでいたんですけど」とうなだれた。

 内容と結果。両輪を求めるスタイルは定着しつつあるが、目指すタイトルには、あと一歩届かない。槙野は「そのちょっとが大きいのかもしれないけど、進む方向性は間違っていない」。残るタイトル、リーグ制覇に向けて、赤い悪魔は再び動き出す。

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