長友危機感あらわ「世界では戦えない」
「国際親善試合、日本0-2ブルガリア」(30日、豊田)
普段は陽気なDF長友に、笑顔はなかった。試合後はテレビ取材にだけ応じ「悔しくて冷静に振り返ることができない」と暗い表情。ベンチで見ていた前半の3‐4‐3の印象を聞かれると「システムだけじゃなくて、試合を通して見て、世界では戦えないと感じた。正直、今は危機感が強い」と危機感をあらわにした。
左膝のけがから復帰し、この日はベンチスタートだった。システムが4‐2‐3‐1に変わった後半から出場し、左サイドバックでプレー。同25分にはイエローカードをもらう場面もあったが、何度も左サイドを駆け上がるなど、けがの影響はあまり感じさせなかった。先発を外れた理由については「監督が決めることなので」とした。
前日の練習後には、ザッケローニ監督と代表の将来像や、W杯での戦いについて語り合った。かねてW杯優勝という目標を公言するなど、日本が世界の頂点で戦うイメージを描いてきただけに「きょうは収穫はないですね」と、ショックを隠せない様子。オーストラリア戦に向けて「勝つだけです」と短い言葉に決意を込めた。