辰吉寿以輝 本田のゴールに刺激「ピッキーンにしびれた。自分とはレベルが違う」

 元WBC世界バンタム級王者、辰吉丈一郎の次男、寿以輝(21)=大阪帝拳=が25日、所属ジムで本格的なスパーリングを開始した。元東洋太平洋同級王者のロリ・ガスカ(29)=フィリピン=と4ラウンドをこなした。7月27日にエディオンアリーナ大阪でインドネシア・フェザー級王者のノルディ・マナカネ(34)とプロ9戦目となるスーパーバンタム級10回戦を行う。

 経験豊富なガスカと本番さながらの激しい打ち合いを繰り広げた寿以輝は「戦い方がうまいのでパワーだけに頼らないようにしたい」とコンビネーションを課題に掲げた。相手のアッパーにあごを打ち抜かれるなど苦しい場面もあったが、将来を見据えて強豪をパートナーとして招へいした吉井寛会長は「この調子でいけばものすごく勉強になる」とほくそ笑む。

 寿以輝は前夜、サッカー日本代表戦を観戦。普段はサッカーに興味はないが「たまたまテレビをつけたら」本田の同点ゴールの場面だった。「ピッキーン(という同点ゴール)にしびれた」と刺激を受けた様子で「かっこいいなと思った。自分とは全然レベルが違う」と、自分もいつか王者として日本中を湧かせる日を夢見ている。

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