村田圧巻!今年全4戦KO勝ち!!来春世界戦だ

 「ボクシング・10回戦」(30日、有明コロシアム)

 ロンドン五輪金メダリストの村田諒太(30)=帝拳=はプロ12戦目のノンタイトル10回戦に臨み、ブルーノ・サンドバル(メキシコ)に3回2分53秒でKO勝ちした。今年は全4試合でKO勝ち。来年3月の試合を交渉中のWBO世界ミドル級王者ビリー・ジョー・サンダース(英国)にも、実力を大きくアピールした。

 3回、ロープ際で左の相打ちの後に放った村田の右ストレートがサンドバルの顔面を捉えた。ふらつく相手の左こめかみに強烈な右の打ち下ろしをたたき込んだ。

 もたれかかるような倒れ方に、レフェリーは「スリップ」を宣言。しかし、村田は苦笑いで手を振った。右拳の手応えが決着を伝えていた。サンドバルはマウスピースを吐き出し、もん絶。改めて10カウントを聞かせた。

 強さを見せつけた。「(パンチは2発とも)拳の感触があった。右の威力は証明できたと思う」と会心のパンチを振り返った。だが、リングを降りた後は「彼のリアクションが危険な感じでかわいそうだった。改めて子供にはさせたくないスポーツだと思った」と、リング上の鬼の顔から一転、父親の顔に戻っていた。

 今年は4試合を戦い、すべてKO勝ちだった。「アメリカで判定勝ちした時、OKだがグッドではない、と言われた。どこでもKOを狙っていく必要がある」と、求められているものが何かを自覚している。

 帝拳ジムの本田明彦会長は「精神面、体力、パンチ力のすべてで世界レベル」と実力を認めており、WBO世界同級王者のビリー・ジョー・サンダース(英国)には、好条件でオファーを出している。王者が統一王者のゴロフキンや(WBOスーパーウエルター級王者)カネロとの対戦を希望しているため、諸条件が整うのを待っているが「来年中にはできると思う。村田なら海外でも勝てる」と太鼓判を押した。

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