W-1・河野がイケメン粉砕でV1 若手軍「NEWERA」全敗で無冠に

 「プロレス・WRESTLE-1」(9日、後楽園ホール)

 世代闘争を挑んでいる若手が結成した「NEWERA」とベテラン連合軍が争う4大王座戦が行われ、ベテラン軍が全勝した。

 メインイベントのWRESTLE-1チャンピオンシップは、ベテラン軍の王者・河野真幸が若手の黒潮“イケメン”二郎を下して初防衛に成功。ベテラン軍に9人、若手軍に7人のセコンドが付く物々しい雰囲気で行われた一戦は、場外でセコンドが大乱闘を繰り広げる大荒れの展開となった。

 地力で勝る河野は重い打撃、関節技などで攻め込むが、イケメンもトリッキーな動きと執ような腕ひしぎ逆十字固めなどを繰り出して健闘。だが、終盤、コーナーに登った河野にイケメンがフランケンシュタイナーを仕掛けたが、河野は踏ん張って雪崩式パワーボムで撃墜。最後はヒザ蹴りの連打からジャイアントニードロップにつないでイケメンを粉砕した。

 試合後も両軍は大乱闘を繰り広げたが、ベテラン軍がリングを占拠。河野は「考え方が甘いんですよ。オレたちがちょっと本気を出したらこれですよ。これが現実なんです。敗者はさっさと帰っていただきましょう」と、初陣が全敗に終わったNEWERAに屈辱的な言葉を浴びせて、会場から追い出した。

 その後、ベテラン軍の征矢学がマイクを持ち、「次期挑戦者がいないのであれば、そのベルト、オレに挑戦させて下さい」とアピール。河野は「自分でベルトに挑戦する実績がないと言って、実績築けた?」と、あきれ気味にたずねると、征矢は「実績がないなら実績を下さい」と返答した。

 続けて、「ノンタイトルマッチで河野さんに勝った場合、そのベルトに挑戦させていただけないでしょうか」と提案。河野は「分かりました。ノンタイトルでシングルマッチをやりましょう」と、王座挑戦をかけた対戦を受諾した。

 また、その他の王座戦は、UWA世界6人タッグはベテラン軍の挑戦者・近藤修司、葛西純、NOSAWA論外組がNEWERAの王者・稲葉大樹、アンディ・ウー、吉岡世起組を下して王座奪取。

 WRESTLE-1クルーザーディビジョンチャンピオンシップはベテラン軍の挑戦者・MAZADAがNEWERAの王者・児玉裕輔を下して王座奪取。

 WRESTLE-1タッグチャンピオンシップはベテラン軍の王者・鈴木鼓太郎、カズ・ハヤシ組がNEWERAの挑戦者土肥孝司、熊ゴロー組を下して2度目の防衛に成功した。

 無冠となったNEWERAは意気消沈。リーダー格の稲葉は「ベルトを全部取って来年につなげたかったんですけど、言い出しっぺのボクが初っぱなに取られたっていう一番カッコ悪い形になってしまった。これからどうしようかと。作ったものの…」と力なく話した。

 そして、イケメンは目に涙を浮かべながら「無理だ。今日をもってWRESTLE-1を1度離れます。オレは必要ない」と離脱を宣言したが、他のメンバーから「明後日も試合だぞ。誰がベルトを取り戻すか、競い合えばいいじゃん」などと慰留されて翻意。最後はメンバー全員で「一からやるしかない。オレらでやっていきましょう」と結束し、逆襲へ気勢を上げた。

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