「ボクシング・ＷＢＯ世界フェザー級タイトルマッチ」（１１月５日、ラスベガス）

　ラスベガスで世界戦に初挑戦する同級２位の大沢宏晋（３１）＝ロマンサジャパン＝が２７日、大阪府松原市内で３ラウンドのスパーリングを打ち上げた。人生を変える決戦の地には１０００ドル（約１０万円）のリングサイド席を自腹で購入し、婚約者の桂亜久比（あくび）さん（２４）を招待。「自分が選んだ人やから、自分の生き様を見てて欲しい」とラブパワーで世界を奪取する。

　なくてはならない人だ。「付き合ってから右肩上がり。頭が上がらない」と交際３年の間は７戦７勝（７ＫＯ）。まさに“スリー７”の幸運の女神が、夢の舞台を引き寄せてくれた。昨年１２月に指輪を贈ってプロポーズし、ともに歩むことを誓い合った。

　「いつも通りに」仕上がった。“介護士ボクサー”として知られ、この日も経営する養護施設で朝９時から夕方まで働いた。３０日に敵地に乗り込む。

　「悔いだけは残さない。自分の国、日本を背負ってプライドを持って戦う。１ラウンドからフルファイト」と侍魂全開。世界を驚かす準備は完了した。