大学院生ボクサー坂本真宏、11月にアジアパシフィック王座決定戦

 大阪市立大工学部の現役大学院生ボクサーで日本フライ級12位の坂本真宏(25)=六島=が25日、大阪市内でWBOアジアパシフィック同級王座決定12回戦を行うことを発表した。11月23日、大阪・住吉スポーツセンターで相手は12勝(6KO)1敗2分けの同級4位・木村翔(27)=青木。同級5位の坂本は8戦8勝(4KO)。

 14年12月にデビューし昨年は全日本新人王を獲得し、敢闘賞にも輝いた。その後も厳しいマッチメークを学業と両立しながら勝利したインテリボクサーにビッグなご褒美だ。

 枝川孝会長は「向井のタイトル戦を交渉していたら、フライ級はいいのか?と言われたから。ついでに坂本も。坂本のキャリアからしたら格上だけど、頑張ってもらいたい」とハッパ。坂本は「ついででいいです」と苦笑い。「正直、驚き過ぎて、新人王を取ってすぐにこういうチャンスが来るとは思わなかった。こんなチャンスない。絶対にアジアタイトルを獲得したい。相手はゴリゴリ来るタイプ。自分もガンガン行く。向こうに自分のボクシングをさせず、潰しに行く」と、気合十分に話した。

 大学生と違い、院生は自ら考えて研究することが本分。「チタニアナノチューブの形成」をテーマにするものの、教授からは「もう少しペースを上げようか」と、研究の遅れを指摘された。

 先日は広報部のセッティングで同大学の荒川哲男学長と面会。「市大の名を背負って頑張ってくれている。次の試合も勝って」とハッパをかけられた。

 ただ、研究内容に関しては何も問われなかった。「ボクシングばかりやっていると思われたのかな」と、研究者として、まだ未熟なことを痛感した。

 月に1度、教授への報告、来年からは学会での発表なども入ってくるなど、両立は半端なく険しい。しかし、自身が選んだ道だ。

 「研究もいつ学会と言われてもいいようにしっかり普段からやらないといけない。どっちも頑張らないと」と自らに言い聞かせた。

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