3階級制覇の長谷川穂積「今回が一番うれしい」 3つの勝因明かす

毎日放送「せやねん!」に出演した長谷川穂積(前列左から2人目)
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 16日にエディオンアリーナ大阪で世界3階級制覇を達成したボクシングのWBC世界スーパーバンタム級王者・長谷川穂積(35)=真正=が17日、MBSの情報バラエティー番組「せやねん!」(土曜、前9・25)に生出演。セコンドに付いた漫才師のトミーズ雅とともにウーゴ・ルイス(メキシコ)との激闘の裏側を明かした。

 WBC世界フェザー級王座から陥落した2011年4月以来、5年5カ月ぶりの世界王座返り咲きを果たした長谷川は、この日の朝、大阪市内のホテルで一夜明け会見を終えるとスタジオに直行。試合中にバッティングでカットした左目上にばんそうこうを貼り、WBCの緑のチャンピオンベルトを肩に登場した。

 出演者に祝福されると、「昨日帰って、まだ家で過ごしただけなので何も変わっていないですね。これから楽しい1週間になりそうです」と笑顔を浮かべた。

 番組では試合49日前に左手親指を脱臼骨折したことなど世界戦に向かう長谷川に密着。「すべて実力。母親が言っていました。ケガをするのも自分の実力。強いもんはケガしませんから」と語り、骨折翌日から右手だけで普段と変わらぬ練習を続ける姿なども映し出された。

 激闘のVTRを振り返り、長谷川が勝因に挙げたのが「骨折」、「父としての約束」、「手料理」の3点。

 左手を骨折したことで右手だけの練習となり、右の使い方が強化され、試合に生きたと強調する。「練習中はずっと痛かったけど、これはいいことなんだと言い聞かせていた」と気持ちで乗り切った。

 続いて「父としての約束」とは長男・大翔君(13)、長女・穂乃ちゃん(10)との約束。長谷川は世界戦で勝った時に限って家族をリングに上げると決めており、穂乃ちゃんが最後にリングに上がったのは5歳の時で本人はあまり覚えていない。それだけに「娘がリングに上がりたいとずっと言ってきた。そして、負けたら次の日、学校に行けないな、などとも言うので本当にプレッシャーでした」と明かした。かつてリング上で抱っこしていた大翔君は、5年5カ月の歳月を経て、長谷川の身長、体重を上回った。今回、長谷川が逆に抱きかかえられ「幸せでした」と感無量の瞬間を味わった。

 最後の「手料理」とは妻・泰子さん(37)の手料理のこと。「普通、料理は食材を生かすはずなのに、嫁さんの料理は食材を殺すか、食材そのもの。僕はあまり口に合わないんですけど、減量中はちょうどよくてスムーズに体重をつくれた」と、本人には直接言えないようなことを少々口ごもりながら明かした。

 トミーズ雅にこれまで3回の王座奪取で一番うれしいのはと問われると、「今だからかもしれませんが、今回が一番うれしいですね」と、さまざまな困難を乗り越えて成し遂げた勝利の味をかみしめていた。

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