井上拓真が公開練習 世界前哨戦に必勝誓う
「ボクシング 53・0キロ級10回戦」(9月4日、神奈川・スカイアリーナ座間)
世界挑戦を見据え、6月に東洋太平洋スーパーフライ級王座を返上した井上拓真(20)=大橋=が28日、横浜市内のジムで練習を公開した。
父の真吾トレーナーを相手にしたミット打ちでは強烈なワンツー、左ボディーの連打を披露。対戦相手のフローイラン・サルダール(比国)については「リーチが長くて距離の取り方がうまい。しっかり自分の距離でプレスをかけたい。フルマークの判定でも勝ちに徹したい」と、試合をイメージしながらパンチを繰り出していた。
特にボディーは「試合で出したいですね。長丁場になれば効いてくるし、最終ラウンドになっても行けると思う。武器として身につけてきた」と、世界前哨戦と位置づけられる試合に自信をみせた。
大橋秀行会長が「今大橋ジムで一番伸びているのが拓真」と断言するほど。拓真自身「ライバルの兄とスパーリングや練習をする中で、いろいろ吸収できている」と、成長を自覚している。
「自分は世界を見据えているわけで、こんなところで負けていられない」と、年末にもチャンスがある世界戦に思いをはせた。