井上尚弥 3度目防衛戦へバンデージを工夫

丁寧にバンテージを巻く井上尚弥
3枚

 「WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦」(9月4日、神奈川・スカイアリーナ座間)

 3度目の防衛戦に臨む井上尚弥(23)=大橋=が28日、横浜市内のジムで、シャドー、ミット打ちなどの練習を公開した。

 減量を含め調整は順調という。今回は、2階級上のWBO世界スーパーバンタム級8位のジェネシス・カシミ・シルバニア(カシミ/比国)をスパーリングパートナーに招き、2週間じっくりとグローブを交えた。

 「階級が上の相手に体力負けすることなく12ラウンド最後まで動けた。スタミナ面は問題ない」と手応えを口にした。特にディフェンス面を重点的に意識したそうで「打ち終わりのガードですね。前回、そこでもらう場面があったので意識した」という。

 さらに拳保護のため、練習でのバンテージの巻き方にも一工夫した。「専門の人に頼んで巻き方を変えた」(父の井上真吾トレーナー)と、ナックルに当たる部分を特に入念に重ねた。「(拳の負担に)軽減は感じる。試合でも7、8割で打つつもり。行くときは爆発力が必要でしょうけど、拳と相談しながら」と、今後のためにも故障には最大限の気遣いをしている。

 挑戦者は同級1位のペッチバンボーン・ゴーキャットジム(30)=タイ。「大橋秀行会長は「トレーナーに勇利(アルバチャコフ=元WBC世界フライ級王者)に勝ったチャチャイ(ダッチボーイジム)と尚弥とやったサマートレック(ゴーキャットジム)が付いて万全の態勢で来る。16連勝中だし、油断はできない」と警戒。

 近い将来にはローマン・ゴンサレス(ニカラグア)との「夢の対決」も実現しそうだ。井上尚は「しっかり勝つことと、倒し方にもこだわりたい」と、頂上対決を見据えた試合にすることを宣言した。

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